和風Wizardry純情派

前の記事と同じ頃、ネットである小説を読んでいた。
和風Wizardry純情派
知ってる人は知っている有名RPGWizardryを題材とした小説だ。
カウンタの回りっぷり*1からすると、結構有名なネット小説なのかもしれない。
しかし私がこれを知ったのは、単なる偶然だった。
Wizardry(GB版Wiz外伝#1をプレイ中だった)の攻略情報を検索していて、偶然見つけたのだ。
最初は、ありきたりなゲーム小説だと思った。
軽い気持ちで、何となく読んでみた。
引き込まれた。
半日ほどかけて、一気に読み終えてしまった。
実際、読ませる力がある文章だと思う。
自分で読んでみて、素直にそう感じた。
まぁ誤字脱字が残っていたり、表現をちょっと変えれば読みやすくなるように思える箇所もあったりで、完成された文章とは言えないかもしれないが。
(偉そうなこと書いてごめんなさい。でも素直な感想です。素人のたわごとだと思って勘弁してください)
それでも、先を読みたいと思ってしまう。
登場人物の生死に、一喜一憂してしまう。
若干ネタばれになってしまうが、登場人物の生死が作者の手から離れている、というのも緊張感をかきたててくれる。
なんと、乱数でもって登場人物の生死チェックを行っていたのだ。
だから、主役級の人物でも、運が悪ければ死ぬ。
弱そうなヤツも、運がよければ生き延びる。
登場人物がいつ死んでしまうか、作者も含め誰にも分からないのだ。
(もう書き終わってるから、今はそんなことないけどね)
作者の意図を超えて死んだり生き残ったりする登場人物ってのは、今まで見たことも聞いたこともなかった。
前の記事の67.7%の人たちは、こういう魅力的な文章に会ったことがない人がほとんどなんだろう。
まぁ『和風Wizardry純情派』が万人にとって魅力的かどうかは別としてね。
少なくとも私にとっては非っ常ーに魅力的、ということだけ書いておく。
おかげで、先にプレイ中だったGB版Wiz外伝#1を放り出してNES版Wiz#1に手をつけている自分がいる。

*1:2005年8月28日時点で160万PV以上