Palmの予定表とGoogle カレンダーを同期したい (3)GooSyncクライアントが送るリクエスト

さて、GooSyncクライアントからはどんなリクエストが送られているんでしょうか?
ここでFiddlerにご登場いただきましょう。
Fiddlerとは、Microsoft謹製の多機能HTTPデバッガです。
プロキシとして動作し、HTTPリクエストを横取りしてその内容を詳細に確認することができます。
Palm Simulator上でGooSyncクライアントを動かし、その際プロキシとして自分(localhost)のポート8888を指定すると、Fiddlerでリクエストを捕捉することができるわけです。

同期する予定の内容 GooSyncクライアントでプロキシを指定する

さて、同期をしてみると…いくつかのリクエストが送信されたようです。
これを順に見てみると…

Fiddlerで見たリクエストの中身(抜粋)
どうやらvCalendar形式のテキストを送っているみたいですね。
SUMMARYという箇所が予定文字列ですが、UTF-8と指定された後に「C6 92 65 C6 92 58 C6 92 67」と続いています。
これはUTF-8で文字列にすると「ƒeƒXƒg」です。
つまり、GooSync クライアントは「83 65 83 58 83 67(Shift-JISで「テスト」、cp1252なら「ƒeƒXƒg」)」をcp1252からUTF-8に変換して「C6 92 65 C6 92 58 C6 92 67」と送信している、ということになります。
ここまで分かれば、あとはDeleGateでなんとかなりそうです。UTF-8からcp1252に戻した後で、その結果をShift-JISとみなしてUTF-8に変換し直す、という手順を踏めばいけるはず…。
しかしここで問題が!
マニュアルによると、DeleGate文字コード変換はあらゆる文字コードを扱えるわけではありません。
cp1252は対象に入っていないのでした…。orz
うーん。
DeleGateにはフィルタという機能があり、かなり柔軟な変換ができるようです。
これを使って何とかUTF-8→cp1252(Shift-JIS)→UTF-8という変換をしてみましょう。
といったところで今回はお開き。
次回に続きます。